インフィールドフライ

さよならインフィールドフライ 痛い敗戦 日大藤沢3-2武相

7月12日第94回全国高校野球選手権神奈川県大会1回戦「日大藤沢 対 武相」が神奈川新聞スタジアムで行われた。
試合は2回表武相が先制し、5回裏に同点とした。6回に日大藤沢が更に逆転し1-2となり9回表武相は再度同点とした。
問題はその裏に起きた。所謂甲子園の悪魔が囁いた。「走れ」

9回裏1アウト満塁2-2でキャッチャーは板野、バッターは伊藤。伊藤はここで内野フライを打ち上げインフィールドフライ
が宣言されこの時点でアウトとなった。そして3番遊撃手が捕球。ここで3番遊撃手がボールを持ち、歩きながら内野陣が
密集しピッチャーの板野君にボールを渡す。しかしこの間タイムは宣言しておらずインプレーであるため、ここで3塁走者
の斉藤君は3塁に帰走してからホームスチール。サヨナラとなった。
記録は3塁走者の斉藤君のホームスチールが記録された。

ちょっと解説

このインフィールドフライはボールインプレイでランナーはベースにタッチすれば自由です。
本来インフィールドフライとは故意に落球をしてダブルプレイを取る事を防ぐ為のルール
いわば打者が打ち上げインフィールドフライを宣言された時点でバッターはOUTとなる。
そして、この場面では満塁であり打者が打ち上げたボールは内野手である守備側が通常の守備行為を行えば捕球出来
為、審判よりインフィールドフライが宣言された。しかし、これで2OUTとなったとしても、インプレーのままであった場合、
3塁ランナーはベースにタッチさえすれば危険を冒して進塁する事も可能でこの場合本塁に進む事ができる。

和田主審解説「1OUT満塁の時点でタイムが掛かっていない為、ランナーの進塁を認め3-2とする。」

補足:走者が進塁中などを含めボールインプレイ中はタイムを取る事が出来ない為、いずれにしてもホーム又は三塁に
送球しタッチアウトを取らなければならなかった。
例えば、ピッチャーがボールを投げる⇒打者が打ってヒットになるような場面の間にタイムが認められないのと同様である。

この試合終了時ピッチャーの板野君が審判への抗議権を持たないにも関わらず審判へ詰め寄ろうとしたり、
両軍挨拶時に敬意を無視し挨拶を拒否する等の悪質な態度が問題視されている。

さよならインフィールドフライ 

実はこのインフィールドフライでホームスチールし、得点が認められゲームセットとなる試合は何度かあり、プロ野球では
大洋VS広島戦でカープの達川選手が似たようなプレーによってゲームセットとなった。
達川はインフィールドフライを落球後ホームに投げ、3塁走者をアウトにしたと思い一塁に送球した
ところがルール上インフィールドフライの時点で一塁走者はアウトなのだが、三塁走者は直接タッチしなければアウトには
ならない為、セーフとなりさよならインフィールドフライとなった。
しかしこの話には続きがあり、三塁走者であった山崎もこのルールを知らなかったそうだ。 「達川がホームを踏んだため自分が
アウトになったと勘違いしながら惰性でホームベンチへ帰る際にベースを踏んだ」と後に明かした。

達川光男 – Wikipedia
https://bit.ly/M5k7ak

さよならインフィールドフライ 達川 動画

https://www.nicovideo.jp/watch/sm10630786

メジャーでのインフィールドフライです。
こちらは比較的わかりやすいですね。インフィールドフライを落球し、3塁走者にタッチをしないままベースから足が離れ
その隙に3塁走者がホームスチールしたパターンですね。

関連リンク

インフィールドフライ wiki

 

野球ルールブック ボールインプレイとボールデッド
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おまけ
東海大相模 対 横浜 4回表で起きた珍事
3点リードした東海大相模 ランナーは三塁一塁2アウト2-2の状態。
ピッチャーが投げ、バッターはハーフスイングの判定。この時点では3ストライクですが、まだアウトではありません。
ボールをランナーにタッチするか、ファーストに送らなければならないが、キャッチャーはそのまま3OUTと思い込み
ベンチへ帰ります。しかしバッターはスイングしており3ストライクのままで振り逃げが成立していますので、
その権利を行使しインプレー状態のダイヤモンドを一周し走者一掃ランニングホームランで3点が追加された。

振り逃げ3ラン

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