Start a joint venture of paypal and softbank!

ソフトバンクとPeypalによる合弁事業(JV)が開始される事が発表されました。

この記者会見には4名が出席。
・ソフトバンクグループ代表 孫 正義 Masayoshi Son
・ソフトバングモバイル 取締役常務執行役員 喜多埜 裕明 Kitano hiroaki
・e-bay INC 社長兼CEO ジョン・ドナホー John Donahoe
・paypal代表 デイヴィッド・マーカス David Marques
孫正義氏の発言によれば、「この戦略的提携には、50:50の合弁会社(以下JV))で、オンラインと
オフラインとその両方を利用した決済の全てで決済市場No1を獲得し、日本の決済市場を
変える事を目指す。e-bayはオンライン取引市場で実績No1でPaypalは決済市場でNo1である。
ペイパルアカウントは1.1億アカウントを有している。
実績としては十分であるため、現在のソフトバンク販売網を持ってすれば、日本の決済市場を
変える事が出来るであろう。」
そのように申しておりました。

過去も現在もオンライン決済は、実際の所小規模でクレジット決済は設備導入費や管理運営に
於いて高コスト・高リスクを抱えているのが現状だ。それをセキュリティの面でも設備コストに
於いても、低コスト・高セキュリティを実現する事業である。
コンシューマーにとってのメリットは、現在それぞれの店舗やオンラインサイトでそれぞれ
配送先住所を入力し、クレジットカードを個別に登録をしなければなりません。
しかし、このJVによって、Paypalに登録さえ行えば、参加店舗・サイトの全てで
同じ登録情報を用いた決済が可能である。また、この主要システムはPayPal Here(ペイパルヒア)
という新しいサービスを展開する事が主眼であるが、三角形のアダプタをスマートフォンの
イヤホンプラグに挿し、無料アプリをインストールすれば、店舗はそれがPOSシステムの変わり
になり、コンシューマーもスマートフォン一つで、
>> 決済・ポイントカード・家計簿・ソーシャルツール・クーポン等を持てるようになる。
もう小銭とカードだけで財布が太る事は少なくなるというわけだ。

続いてJohn Donahoe氏からの発表では衝撃的な発言も飛び出した。
「このペイパルでは歴史上初めてのジョイントベンチャーである。」
「日本で孫社長以外にパートナーは存在しない!」そう断言したのだ。

決済専門会社は日本国内でいくつも存在するにも関わらず、決済専門会社でもないソフトバンクと
このJVを展開する以外考えられないというのである。はっきり言って国内企業は、参加せざる
終えない状況となるであろう。
「eコマースオンラインでの実績は、2010年で4000億ドルでオンラインとオフライン決済比率は
現在は50%で未来はeを除くコマースが2013には10兆ドルに達すると見込んでいる。」
まさにそういう時代が目前に迫っているのだ。

「現状コマースチャンネルの割合はアメリカでは5割に達しているのにも関わらず、
日本では僅か2割」というのだ。そこにはクレジットカード導入の障壁がある。
・導入コスト 10万円前後
・回収期間15日~30日
・決済手数料 5%~8%

クレジットカード導入店舗数 導入済み95万店舗に対し、未導入335万店舗である。
この障壁を取っ払う事が可能な事業がこのソフトバンク・ペイパルJVである。
・導入コスト 1200円
・回収期間 即日
・決済手数料 5%

これは魅力的である。個人事業主が、決済システムを導入する上で、10万~100万を
投入する事は非常に難しいが、これなら、誰でも決済システムを導入する事が可能なのだ。

今回のJV記者会見のキーワードはもう一つある。それが「020 Online to Offline」
”オフライン”とは、店舗での来店や直接支払で、”オンライン”とはホームページ等を
通して閲覧後オンラインペイを行う方法であるが、これらを融合し、オンラインで調べ、
オフラインで決済を終える事を示しているそうだ。
それは、例えば「アメリカンコーヒー飲みたいから今から行くよ!」と希望店舗に送信する。
すると、店に到着後、店舗側は顔と名前だけを確認し、お客様に財布を出させずに、
店員側が決済を確定させオーダー製品を提供し、そのまま帰る事が可能だ。
いわゆる”顔パス”システムである。
更には、ネットで商品を確認し、店舗に行き商品を見てカウンターの行列に並び、決済を
終えるのが常であったが、これからは、オンラインで商品を確認し、店で実物を見て、
その店員の持っているスマフォを利用し、その場で決済を終えられるというのだ。
店員さえ居れば、paypalに登録したユーザーは行列に並ぶ必要も無く、これに於いても
組み込みアプリによっては顔パス決済が可能という事だ。
これは革命的である。筆者にとっては信じられない展開だ。

デイヴィット・マーカス氏からはこのような説明もあった。
「カスタマサポートをスマフォのアプリからボタン一つで呼び出す事が可能だ。」
今までクレジットカード会社の決済サポート体制は
「待ってくれ」「わからない」「教えられない」
であったが、そのような問題解決の専門カテゴリーを持ち、実績を桁外れに重ねてきた
Paypalは、その点も補正する能力を持つ。Paypalサイトにアクセスして貰うとご理解頂ける
と思うが、決済に問題が発生した場合、いつ何がどんな形で発生し、その問題解決を
どうすれば良いのかという道筋が書いてあるのだ。
最も重要なのは、サポートの内容はカスタマーサポートを通した話だけではなく、
各個別の問題解決はサイト内で確認する事もできる。

このPaypalJVの唯一の問題点はJCBが加盟していない事である。
ただ、現状JCBに対して多方面にてアクセスしており、これを実現させる事を表明した。

尚喜多埜氏のコメントは上記掲載と重なる部分が多い為、割愛させて頂きます。

最後に孫氏とジョン・ドナホー氏の関係であるが、過去日本国内及び中国市場に於いて、
共にライバル企業として激しく競合してきた経緯がある。ソフトバンクと言うより、
Yahooとe-bayと言えば分りやすいだろう。
今回の決済市場での提携話が実現する迄に、他の分野で3度も孫氏は提携交渉に挑んでいたそうだが、
なかなか折り合わなかった。
しかし、今回ジョン氏は4度目の提携交渉を”進めたい”理由があった。
「日本でペイパルヒアを展開したかった」
「日本でのクレジット利用率が低かった」
「Paypalhereをアメリカで発表する前から孫さんと話をしていた」
と述べました。
このペイパルヒアは5月10日から既にソフトバンクのテスト店舗で運用を開始している。

最後に実際の記者会見がソフトバンク社のサイトにアップロードされておりますので、
宜しければご覧ください。
総再生時間 1時間18分23秒
尚、これから紹介する映像内容についてソフトバンク社から免責事項が掲載されておりますので、
重ねてご覧ください。

映像資料はこちら https://webcast.softbank.co.jp/ja/press/20120509/index.html

報道資料はこちら https://www.softbank.co.jp/ja/news/press/2012/20120509_01/

Paypal.com https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/credit-card-reader?locale.x=ja_JP
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アクロスドリームトレーダー Hideyuki Takeno

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